ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」とは?脂肪酸の分類から解説!

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ココナッツオイルは健康にいいといわれることが多いのですが、その理由はラウリン酸などの中鎖脂肪酸が含まれているからです。実はこの中鎖脂肪酸は、病気の原因となることが多い長鎖脂肪酸の仲間なのですが、これとは異なる働き方をすることがわかっています。

この記事では脂肪酸の違いについて説明してから、ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸の特徴について解説します!もしかしたら今まで知らなったココナッツオイルの魅力に気づけるかも…?ぜひ最後まで読んで、中鎖脂肪酸の特徴を理解してみてくださいね。

この記事はこんな方にオススメ!

  • ココナッツオイルの健康効果について知りたい方
  • 中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の違いがよくわからない方
  • 中鎖脂肪酸の特徴や特性をしっかりと理解したい方

栄養の基本!栄養素としての脂肪の分類

まず食品に含まれる脂肪酸について簡単に理解しておきましょう。脂肪酸は細かいところまで見ると多くの種類があるのですが、大きくは「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。さらにこれらは炭素の鎖の長さなどに応じて中カテゴリに分類されています。

  • 飽和脂肪酸:短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸
  • 不飽和脂肪酸:一値不飽和脂肪酸、多値不飽和脂肪酸(n-6系、n-3系)

主なものでいうと、バターに含まれる酪酸は短鎖脂肪酸であり、オリーブオイルに含まれるオレイン酸は一値不飽和脂肪酸です。また、マグロなどに多いDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)はn-3系(オメガ3系)の脂肪酸になります。

これらの用語は何となく耳にしたことがあるかもしれませんが、すべて同じ脂肪酸です。しかし、短鎖脂肪酸はエネルギー源となり、オレイン酸は血中コレステロール値の低下作用があるなど、それぞれの働きは大きく異なります。これが脂肪酸の特性だといえますね。

ココナッツオイルに多い「中鎖脂肪酸」とは?

それではココナッツオイルにはどの脂肪酸が含まれているのでしょうか?結論を先に書くと、「ラウリン酸」という中鎖脂肪酸が多く含まれています。中鎖脂肪酸は英語で書くと「Medium Chain Triglyceride」ですので、略してMCTオイルと呼ぶこともあります。

中鎖脂肪酸について詳しく解説!

まず中鎖脂肪酸について簡単に説明しておくと、炭素の鎖の長さが長鎖脂肪酸よりも短いという特徴があります。脂肪酸は鎖がつながったような形をしているのですが、その長さが短い(=数が少ない)ということです。そのため、長鎖脂肪酸とは異なる働きをします。

そして、中鎖脂肪酸を含む食品にはココナッツオイルをはじめ、牛乳、乳製品、母乳、パーム油などがあります。中鎖脂肪酸にはカプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)などがあるのですが、これらの食品はこの中鎖脂肪酸のいずれかを含んでいます。

長鎖脂肪酸について少しだけ補足!

長鎖脂肪酸には、ミリスチン酸(C14)、パルミチン酸(C16)、リノール酸(C18)、α-リノレン酸(C18)などがあります。キャノーラ油、エゴマ油、オリーブオイルなど、普段使うことが多いであろう食用油にはこのような長鎖脂肪酸を多く含んでいます。

ラウリン酸などの「中鎖脂肪酸」に期待できる主な特徴・特性

最近になり、ココナッツオイルなどには多く含まれる中鎖脂肪酸の健康効果に注目が集まっています。中鎖脂肪酸にはどのような特徴があるのか一つずつ確認してみましょう。

こちらで紹介する健康効果はあくまでも一般論であり、個別の病気の緩和・治癒を保証するものではありません。また、ココナッツオイルを食べても、必ずしもこれらの健康効果が期待できるものでもありません。あらかじめご了承ください。

特徴1.消化・吸収のスピードが早い!

中鎖脂肪酸の1つ目の特徴は、炭素の鎖が短くて水に溶けやすい、消化に胆汁を必要としないなどの理由から、消化・吸収されやすいということです。そのスピードは長鎖脂肪酸の4~5倍程度ともいわれており、摂取してから素早くエネルギーとして使われます。

特徴2.体脂肪になりにくい!

2つ目の特徴は、素早くエネルギーとして使われるため体脂肪になりにくいことです。長鎖脂肪酸の場合は血管を通じて肝臓、筋肉、脂肪組織に運ばれてから必要な分がエネルギーとして使われます。一方、中鎖脂肪酸は小腸で吸収されてから門脈(※)を通じて、直接肝臓に運ばれて分解されます。この代謝経路の違いが、脂肪の付きやすさに関係しています。

(※)門脈とは、消化器から流れてきた血液を集めて肝臓へと流す血管のこと

特徴3.ケトン体を作りだす!

3つ目の特徴は、中鎖脂肪酸が脳のエネルギー源となる「ケトン体」を作り出すことです。ケトン体は体内のブドウ糖が少なくなったときに、ブドウ糖の代わりとして使われる脳のエネルギー源のことです。このケトン体が、中鎖脂肪酸の代謝中に作られるといわれています。

中鎖脂肪酸の欠点は過熱に弱く煙が出やすいこと…

中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりエネルギー源としては優秀なのですが、調理に使う場合は注意が必要です。その理由は過熱をすると、約180℃を超えると煙が出始めてしまうから…。ですので、料理に使う場合はそのままでも使えるドレッシングなどに使うのがオススメです。具体的な調理のポイントは、以下のページを参考にしてください。

まとめ:その日の気分でココナッツオイルも使ってみて!

ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含み、普段使うことの多いキャノーラ油やエゴマ油、オリーブオイルなどの長鎖脂肪酸とは異なる作用が期待できます。ですので、その日の気分などに合わせて、ココナッツオイルを使ってみるのがいいかと思います。